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テクニカルリポート

写真家 緒可夢羅のクラカメさんぽ Vol.4

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コラム

写真家 緒可夢羅の気まぐれコラム


今回はNikon DF とマニュアルフォーカスレンズ達でレポート。とちょっと「百恵 」。

Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町 1/125 f8.0


「さわやかな廃墟」

天気は良好、まだ雪が残る北海道道南地区。


ここは白老町。

こちらに来たのは”ある目的”もあって撮影の為訪問している。

今回はお一人様では無くパートナーがいて楽しく移動と撮影ができそうだ。


こちら白老地区に入り一発目に撮影した被写体がこちらの廃墟。

廃墟は割と好きなのでとりあえずは1枚おさえておいて・・・と。


そんな感じでここから撮影スポットをめぐるのだが、本当に天気が良くドライブ&撮影日和となった。


いつも感じることがあって、人が関心を持たなくなると人工物はあっという間に朽ちていくな~と。

僕の好きな特撮ドラマで「永遠に存在するものは人間には造ることはできなんだな~」といったセリフがあるのだが…まさにその通りだと思った。




Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町  1/125 f8.0

「残念な北吉原駅」

こちらの駅は残念ながら駅舎が消滅していて、とても残念だった。


下調べした情報では、外観がとてもレトロでしかもかっこ良かったのでこれは是非撮影したいと思っていたのですが残念でした。跡形もなく消えていました。

在りし日の駅舎は「あれ~バルタン星人がモデルですか」と言いたくなる形、特撮好きならわかってもらえると思うんだけど、


そんなな想いを抱きパートナーのたかし君と気持ち切り替えて次のロケ地へ。


…その前に腹ごしらえしましょ(笑)



Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町  1/125 f3.5 ピクチャースタイルヴィヴィット


「地元の方と僕らでそば定食」

お店で行きかう会話を伺うと、どうやら近所さんらしきお客が何人もいらしていた。


美味しいそばと天丼を頂きました~


28㎜で開放3.5で撮影したがさすが単焦点レンズ歪みはほとんど気にならないし描写もしっかりとしている。ピントのあるところは解像感がとても高い印象。ピクチャースタイルをヴィヴィットに設定して少しコントラストを上げているがいるがさほど発色は派手では無い。割と忠実な色は出ていると思う。


おそばと天丼、たいへん美味しく頂きました!

ご馳走さまでした。


さて次の目的地へ向かいます~

国道を進み海岸の方へ


アヨロ海岸に行きます。



Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町  1/60 f5.6


「流れの淀みにあるもの」

この海岸は山から流れてくる川の水が太平洋海岸に合流するポイントらしい。

写真は海からみて山側にある川の方で、たまたま出来るのだろうか水流がほとんど無くて凍っている”水たまり”のようなところがあり水面は凍っていた。


凍った貝殻は海の方から逆流して上ってきたのかな~

そうだとしたら面白いね、結構距離あるから。




Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町  1/125 f8.0


「灯台のある海岸」

今回の白老撮影の季節は年明けて最初の撮影行脚で1月後半です。

雪解けが進んだのかもともと少ないからか、もう山肌が出ていて真冬の札幌からきたことを思うとま正にもう春が来た感じです。


まだ温かくはない気候の空色。

青がうすくてなんか寒々しい。

風はそよぐ感じで心地よかった。


骨格の美しい女性とか撮影してみたくなる場所です。

この石段に座ってもらいたい感じです。

希望モデルは人魚さま(笑)


平日だったけど何人もカメラとかスマホ持って来ていて人気のスポットです。

クルマで来る方は割と国道からも近く入りやすいのでオススメです。




Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町  1/200 f8.0

「虎杖浜海産物ロードの街並み」

現在は使われなくなっている建物が廃墟状態になっている。


虎杖浜と言えば「たらこ」が有名。

その漁の歴史を垣間見れる壁画がアチコチにあり、なかなか興味ぶかくて見入ってしまう。

壁画といより写真を巨大プリントして張り付けているみたいですが。




Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町  1/125 f8.0

「白老プリンスランド跡地」


こちらも白老では有名?な廃墟。

白老カーランドと間違えてしまう事もあるそうで、ネットではどちらもサーキット場であると出てくる。

カーランドも現在は営業はしていない。最盛期には土屋圭一が何度も来たらしい。


たしかに奥に見えるうねうねと曲がりくねったラインをみるとサーキットができそうである。

コロナも終わりかけている空気あるけどこの場所も賑わいが復活するといいね~


「昭和の〇〇ランド」とかいう施設は何かワクワクする響きがあっていいな~

「ドライブイン」とかね…違う?俺だけ?




Auto NIKKOR 85㎜ f1.8白老町  1/160 f8.0

「目をそむけない牛たち」

ウシ全頭がこちらをみて少しずつ近寄ってきたので車窓からパシャリ。


この時は距離があったので85㎜に変更、1.5倍にクロップしたから実際は約127㎜で撮影。

デジタルはこれが出来るから便利。(クロップ機能が無いデジタル一眼もあるので注意してね)


オートニッコールって今更だけど好きだな~なんだろう、日本の風景に馴染むというか色調が地味だからか、なんか落ち着くんです、この感じ。

フィルムカメラで撮ってももちろん雰囲気良いけどデジタルも悪くないね~

DFと85㎜レンズ装着した姿も素適です。



そして、

そろそろ夕方になったので帰路に向かおうか。相棒。

…ってDF?それともたかし君?

今回、白老町撮影で頑張ったのは撮影で立会いしてくれてナビ役でもある同級生のたかし君、移動で頑張った愛車のHONDA。そしてこのコラムを書いている自分も。みんな頑張りました。


ありがとう~!



Ai-s NIKKOR 28㎜ f3.5白老町  1/160 f8.0

「白老大橋付近より」

河のほとりにたくさんの動物の足跡。

きつねかな、タヌキかな、白鳥みたいな鳥かな~

君たちがこの写真の片隅にいてくれたら嬉しかったよ。


楽しかった撮影行脚。

ありがとう白老町-!


また今度!




追記…

楽しい白老旅も終盤にさしかかり、そろそろラストカットの撮影をしようかとちょろちょろとクルマで廻っていたときの事です。

方向転換しようとバックでそろりそろりと下がったら、後ろに何かあったんです。

”メキメキメキッ”と異音がしたので、これはやっちまったと思ったらやっぱり…リヤバンパー付近をやっつけてしまいました。割と広範囲で凹んでいました。


そこで後日、

クルマを修理工場に入れたいので、以前お世話になったファクトリーで紹介して頂いた札幌市厚別区にある板金修理工場に伺いました。


その工場に伺った際に素適な出会いがあったので紹介します。

Auto NIKKOR 20㎜ f3.5  1/125 f8.0


「社長と百恵」

事務所にお邪魔すると菅原社長と山口百恵さんがお出迎えでビックリ‼

思わず社長と百恵さんで撮影をお願いしました。


窓から社長にスポットライトのように強い光が当たっていてとてもヘビーな状況。

デジタル撮影においてこの状況は”社長がトビトビ、百恵真っ暗”になってしまいかねない光加減。ISO400で絞りf8.0・1/125secでバッチリでした。カメラの性能がよいのかラチチュードが広いね~今はダイナミックレンジが広いと言った方が現代的か、今更ですが、NIKON DFに感動しました。しかもAuto NIKKOR20㎜ f3.5で目一杯広角の20㎜撮影で嫌みな”歪み”はほぼ無く、露出を変えて3回シャッターを切らせてもらいました。


どうしても目に入ってしまうこちらのポスターの話を聞かない訳にはいかないと思い、修理の話の前に聞いちゃうんですが…


他にも向かって右奥に「テープレコーダー SONY」の看板などもあり、「えーなんですかこの事務所…⁉」となっちゃうんですよ、自分としては…ここアンティークショップですか⁈


この百恵のポスターどうしたんですか?と聞くと、「百恵 も 燃え」と書かれたタイトルに惹かれて入手されたとの事、なるほど~洒落が効いてますね。確かに社長の年齢だと山口百恵ちゃんはちょっと世代がちがいますもんね~


しかし…このタイトル、令和のいまなら「百恵 も 萌え」になったりしたかな…(笑)



※参考画像

ポスター左側に「百恵 も 燃え」のタイトル文字。

百恵ポスターの右下には別の画像を像張り付けてある。事務所の奥に置いてある「テープレコーダーSONY」と「醤油の素 ソメヤント」の看板。写真小さいからわかるかな~しかし謎だな~ソメヤント。


山口百恵は小さい頃から見てきたアイドル。スターなので、お!百恵だ。となってしまうんですが、と同時に撮影は篠山紀信だな、、、とか、そんな目線で見てたんです~

実は小学4年か5年生当時の僕は桜田淳子の方が好きでコンサートにも行きました。

当時の少年がみたら百恵は淳子もホント綺麗なお姉さん~


大人になった今このポスターをみて思う事…この写真の頃って恐らくハタチくらいでしょ、・・・百恵ヤバイね-めちゃ大人過ぎ!

「篠山紀信が撮った。 山口百恵 8年間の全記録写真集展」と題名があった。北海道でも写真集の展覧会があったんですね。


そうみるとこのポスター、

写真集の表紙の写真とほぼ同じカットみたいですが、「百恵 も 燃え」のタイトルがあるのは当時の入場チケットとこの宣伝用ポスターくらいみたいなんで、洒落の効いたタイトルのあるこのポスターはとても貴重かも知れない~


アンティーク好きで地方に行った際などもアンティークショップがあれば顔を出しているそう。

次に事務所に訪問した際にもアンティークな置物が増えていたり、さりげなく棚とかに置いてある物にも思い入れがあり、どの品も素適な出会いがあるようです。


ありがとうございます~たくさん良いもの見せて頂きました。


社長は自動車板金工場「サブボディー」の菅原拓郎さま。


SABU BODY

北海道札幌市白石区厚別町山本1080-13

011-895-0632

https://www.sabu-sapporo.co.jp/


とても丁寧で早い仕事で評判の自動車板金修理工場です。

僕がお世話になった時にはめちゃカッコ良いクラシックなアメ車を全塗装してました。他にもたくさんの修理依頼のクルマが入庫しています。

オーナーさんが大事なクルマを安心して預けられる板金工場です。


そして2月。僕のHONDAもとても綺麗になりました。ついでにテールゲートスポイラーもお願いして着けて頂きました。忙しい中わがままも聞いて頂きまして本当にありがとうございます!


何やら、他にも社長コレクションがありそうなのでまた取材お願いしまーす!




Nikon DF + Auto Nikkor 20㎜ f3.5

撮影/文・レポート 

緒可夢羅



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