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テクニカルリポート

写真家 緒可夢羅のクラカメさんぽ Vol.5

カメラ

コラム

写真家 緒可夢羅の気まぐれコラム


今ドキはハーフサイズが良い?倍楽しい  OLYMPUS PENシリーズ

OLYMPUS PEN EE-2 コニカ業務用ISO100 シャッター押すだけ撮影

※フィルム現像時にCDデータを依頼すると通常1枚づつのデータになりますが、このカメラはハーフサイズで撮影される為、2カットがひとつのデータとなります。この画像がデータに書き込まれる状態です。(カメラのキタムラでCDにデータ書込みした場合)


「身近にある初夏の風景」

朝のコントラストのある日差しと青い空に誘われてカメラ散歩した。


朝の散歩に丁度良いカメラ EE-2 このカメラをジーンズの後ろポケットにいれて心がときめいた時にサッと出してパっと撮れる究極のスナップシューターカメラである。


期限切れのコニカの業務用フィルムで撮影。

これは多分大丈夫なフィルム。EE-2の雰囲気は良くでている色調なのでコラムに書くことを決定。現像してみてすごくヘンな色になっていたら諦めようと思ったがこの程度の退色具合ならまぁOKでしょうか、


久しぶりに動かしたからちゃんと動くか心配だったけど、この結果を見て安心した。現役バリバリの僕のEE-2。これからも大事に使おうっと。


2023年7月現在、フィルム現像950円、同時CD書き込み600円なので合計税込みで1550円。

それに事前にフィルムも同等の金額で購入するのでおおよそ3000円以上かかるのが令和の時代となっている。


それでもこのフィルムの雰囲気はデジタルではやっぱり無理なのでなんとかフィルム撮影したいみんなには2倍撮影できてお得な今こそ「ハーフザイズカメラ」!


国産でたくさんのハーフザイズカメラがある、今回紹介しているオリンパス以外にも、キャノン、ミノルタ、リコー、ヤシカ、フジカ、ペトリ、海外にはアグファなんかもある。


ボディが小さくてデザインが可愛かったりロボっぽかったりしてキャノンのデミは開放F値の違いやレンズ交換できるモデルがありリコーオートハーフはとにかく可愛い色、デザインで何個も集めたくなる。それでいてシャッター押すだけで簡単で写るんです。




OLYMPUS PEN EE-2 コニカ業務用ISO100(期限切れフィルム) シャッター押すだけ撮影


「日傘のひと」

朝でも日差しがつよい日で北海道も最近の初夏はなかなかなもんです。


先日、本州から来られた方と一緒の現場でお仕事しましたが、その方は「北海道は涼しいからエアコン要らないよ」なんて言われて来てみたら「本州と変わらないね~暑いっす~」って言わしめるほど近年の北海道なめちゃいけません…熱いんデス。


この写真たちも「じめっとした暑さ」を感じる絵となっていますね。

順光よりちょっと逆光ぎみのアンダーが「ぬめっと」して良い感じ。





OLYMPUS PEN EE-2 コニカ業務用ISO100(期限切れフィルム) シャッター押すだけ撮影


「心地よい季節」

都会の朝は通勤に皆急いで行くが、ふく風や気温は心地よいリゾートのようです。

近年、北海道は温かくなりましたね。


EE-2は近接1.5mなのである程度「ちょっと離れる」で撮るのが正解。

1.5メートル以上離れていればほぼピントは合います。


押すだけの簡単操作なのでよく動くお子さんを撮るのも楽でとてもイイのだがあまり近くでシャッターを切らないように注意が必要。

あくまでも1.5m以内だとピントが合いません。1.5mというと小柄な女性の身長のくらいでしょうか、目測でその距離感をつかめたらほぼOKです。


一度メジャーなどで測ってみるといいんですが、目測でどのくらい離れたら何メートルなのか、例えば両手を水平に広げて左手から右手までの距離は自分の身長の長さ、とか近接撮影の場合は指先から肘の長さが40㎝とか腕の長さが60㎝とか、自分だけの基準があると良いですね。


目測カメラジャンルではの「ローライ35」なんかもオススメです。

コンパクトで可愛いです。このカメラはフルマニュアル機で簡単操作では無いですがカメラのサイズ感はPENに負けていません。目測に慣れたらこんなカメラも良いですよ~※現像はハーフサイズでは無く35㎜サイズとなり、いわゆる一般的な現像サイズです。

Rollei 35


この画像はローライ35Tってやつでテッサーレンズがついたモデル。レンズ違いや露出計がついたものなどいくつか種類がある。このカメラはもれなく沈胴式レンズなので撮影前にレンズを繰り出す必要がある。またフィルム巻上げのいレバーが左側だったり独特な操作系を持っている。種類によって見た目も違うので集めたくなるカメラ。

いずれ「ローライ35」もレビューしたいね。その為に購入するか~頑張って…(笑)




OLYMPUS-PEN f11 1/200  コニカ業務用ISO100(期限切れフィルム)


「散歩」

歩く女性の服装をみると春頃の朝だなぁと思います。

この記事を書くのが撮影からかなり経ってしまったので季節外れとなりますが、秋っぽくも見えるでしょ(笑)


このカメラの特徴のひとつにシャッター音がとても優しいこと。


PENシリーズ全てにいえる事だけど、撮影準備からシャッター切る操作までホントに楽しくて、この感覚は”おもちゃ”で遊んでる感じ。ちっさい操作部分を何個か動かしたりします。


…まずフィルム入れて、「1」になるまでフィルム送るために親指でギコギコ回す。「写ルンです」みたいにやるんです、次に縦型の小さなファインダーを除いて画角を大ざっぱに決めて「カシャ、、」とホント、小さくシャッター鳴ります。


とにかく可愛いカメラ。ジーンズのポケットにも入るしね。


例えば、ライカなんかを持ち出すとやっぱり大事に扱いたくなるし、ここぞという気合をいれた撮影で持ち出すカメラになっちゃう、一方でNikon Fはレンズも大体揃っているシステムで、割とお仕事カメラっぽく扱える。「仕事的」となれば意識的には”ちゃんと”撮ろうとするんだけど、PEN は別でコンパクトで重量感もあるけど手に入り込む感じで、お散歩撮影では完全にPENを握って歩いている。


撮影するときはサッと握り直してパッと撮れる。

更に普通のカメラの2倍撮れるからメチャめちゃめちゃシャッター切って満足感ある。


そんなんだから超楽しい~クセになるよ。




OLYMPUS-PEN f11 1/200  コニカ業務用ISO100(期限切れフィルム)


最後にこの写真

「Y・M・C・A」

分かるかな~タイトル。


かなり独りよがりだけど、少年の頃のヒーロー「西城秀樹」の「YOUNG MAN Y.M.C.A」のレコードジャケットをイメージした1枚です。比べたら全然違うけど…(笑)


僕の写真は時折、誰かの、何かのオマージュになります。

尊敬する人や作品には敬意と憧れを持っていて、どうにかして近づきたいなと思っています~



追記…

今回も使用したフィルムは「コニカISO100業務用」は結構な期限切れです。


新鮮なフィルムで撮影した場合のこのカメラレンズ性能はもっと高いです。

「エモさ」を表現するため古いフィルムでも楽しいよ、というひとつの提案であります。

事情を申し上げますと、じつはこのフィルムまだまだ持っておりましてテスト撮影やちょっとおもしろくしようと目論んだ撮影に使用していきたいと考えておりますので今後も登場します。必ず。(笑)


どうかご了承、ご理解の程よろしくお願いいたします。




撮影/文/レポート

緒可夢羅




OLYMPUS-PEN

ペンはフィルムを使うハーフサイズカメラです。初代機は昭和34年に登場。

「6,000円で売るカメラ」がコンセプト。Dズイコーレンズは優れた描写力と携行性を兼ね備えプロのサブ機としても重用された。


発売 1959年10月

形式 ハーフサイズカメラ

シャッター B、1/25秒、1/50秒、1/100秒、1/200秒 

レンズ D.Zuiko 2.8㎝ F3.5 3郡4枚

ピント 目測式

露出計 無し

ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー

電池 不要

定価 6,800円


OLYMPUS-PEN EE-2

フィルムカウンターが自動復元式になりISO400の高感度フィルム使用可能。(発売当時)


発売 1968年3月

形式 ハーフサイズカメラ

シャッター 1/30秒、1/250秒 2速プログラムシャッター 

レンズ D.Zuiko 2.8㎝ F3.5 3郡4枚

ピント 固定焦点

露出計 外光式セレン受光素子

ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー

電池 不要

定価 12,800円ケース付き




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