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テクニカルリポート

クラカメさんぽ

レンズ

コラム

写真家 緒可夢羅の気まぐれコラム


今回はキャノンの50㎜レンズ!

FD50mm F1.8 S.C (Ⅰ)

FD50㎜ F1.8 S.C. キャノン NEW F1 絞りf5.6 KODAK GOLD ISO200


「グラウンド」


キャノンのFDマウントの50㎜ f1.8のⅠ型


北海道の10月ともなると結構寒くなっている頃だが、この日は割と温かく今年は初雪はおそいのかな、なんて思いながら撮影日和だった貴重な一日にキャノンF1を持ち出した。


自称、野球少年だったのでグラウンドを見ると未だにワクワクするし緊張もする場所。

思わず誰もいないグラウンドにドラマを感じてシャッター切ってしまいます。

少年時代の僕は野球のボールだけは周りの誰よりも遠くに投げられた(…と思っていた)ので調子に乗って僕は近所の野球チームに入ってしまう…


当時は練習中に水分補給はあまりさせてもらえない時代だったけど僕のいたチームは近くの公園なんかの水道水は飲ませてもらった記憶があるので、まだ良い方だったかもしれない。コーチや監督もまぁスパルタっぽい時もあったが僕には肩の強さを活かして投手もさせてもらった思い出がある。


スポーツで大人に認めてもらえたと思うととても嬉しかったな~


いろんな思い出のある野球のグラウンド。

見つけたらいつも撮ってしましうポイントです。


グラウンドの土の赤味がつよいのはコダックフィルムっぽいね・・・



変わって、

球場から近くのバス停でのカット。

なんかお空が怪しくなって黒い雲が…この後ほんとに少しだけ雨が降りました。



「樹木のステージ」


日光の日差しと暗雲。

スポットライトが当たって木のがステージで風に揺れて踊っているよう~


贅沢をいえば犬と戯れて散歩して来るとか、鮮やかな傘をさしてクルクルっとか…そんな役者さんは現れないかな~

FD50㎜ F1.8 S.C.キャノン NEW F1 絞りf8.0 KODAK GOLD ISO200



FD50㎜ F1.8 S.C.キャノン NEW F1 絞りf4.0 KODAK GOLD ISO200

「実家ちかくの公園」


僕が小、中学の頃は無かったが戸建て住宅がふえて子持ち家庭がふえて綺麗で広い公園ができた。秋はイチョウや紅葉がみられて心が安らぐ。


公園が好きで、

あるときに公園だけの写真を撮ろうと計画したことがあった。

住宅地の中にある小さな公園。


なんかグっとくるんです~

公園の看板に「昭和〇〇年」とか書いてあるとワクワクする。

ここで遊んだ子供たちは今はどんなだろう、とか思っちゃたりして。

いろいろ妄想してシャッターを切ります。



この写真は手前の紅葉の葉にピントを合わせてつもりが奥に合ってしまった。

そのせいで全体にもやっとしている印象だが奥の小さな葉には合っている。

これならいっそのことどこにもピントを合わせない方が自分的には好み。


以前、”どこにもピントを合わせない写真”を並べて写真展をやったことがあるがなかなか好評で、それはライカで撮影したものだっかが「絵画のようだ」と言われ、このシリーズをまだ見たいから続けて欲しいと言われたけど、それっきりです。


いずれまたやりたいですよ~ボケボケ写真展。


このレンズ、50㎜標準の安価な方でも操作感や重さなんかもずっしりししているのでチープさは無くてむしろ「あれ、これf1.4だったかな」と思うほどで、遜色ない造りで見た目も良い。


僕的にはレンズは少しでも薄っぺらい方が好きなので、f1.8の方を持ち出す機会が多いだろうね。


キャノンはFDマウントからオートフォーカス期になりEFマウントになる訳だけど、質感とかは断然FDが上だね。



FD50㎜ F1.8 S.C. キャノン NEW F1 絞りf5.6 KODAK GOLD ISO200


「木々からの木漏れ陽」


ちょっと秘密基地のような林のなかにある木製デッキ。

逆光でもイイ感じになった。


この写真みて、

良いね~FDレンズ。全然いける良い描写する。

これならデジタルに付けても普通に良い写りが期待出来る。


とても楽しいレンズ。

今度はポートレイト撮影してみたい。


今回は50㎜でもf1.8の方で秋のお散歩でした。


f値の違いでf1.4もあるのでそちらはまた今度レポートしたいと思ってます。

明るいf1.4は口径がでかくなるのでボケかたなど、どのくらい描写の違いがあるか楽しみです。


また次もカラーネガフィルムで撮影しています。

これらのレンズが活躍していた当時の雰囲気を出せるように昭和っぽい画像も掲載しますのでお楽しみに。


F1にこの50㎜ f1.8 S・Cの組み合わせでとても楽しかった。


ストラップも付けずに両手で包み込むように持ち、グッとくる被写体が突然あらわれたらサッと構えて構図きめ素早くピント合わせシャッター切る。


その時のシャッター音は格別で、フィルム一眼においては元来、「ニコンF」派な自分だがシャッター音はF1が気持ち良い。


一連の操作を楽しくさせる組み合わせ、僕にはf値の違いより少しでも薄いレンズが好きなので廉価版と言われるレンズは結構好きです。


実際、コレも充分良い写りしますしね。




写真家 緒可夢羅

FD50mm F1.8 S.C (Ⅰ)  カメラはCanon New F1


発売年月1973年(昭和48年)3月
発売時価格16,500円
レンズ構成(群)4
レンズ構成(枚)6
絞り羽根枚数6
最小絞り16
最短撮影距離(m)0.6
最大撮影倍率(倍)0.103
フィルター径(mm)55
最大径x長さ(mm)x(mm)64x 44.5
質 量(g)255
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