シルボン紙!これは魔法の紙か?
コラム
シルボン紙
カメラ・レンズクリーニングに必要不可欠である
「シルボン紙」
今回は弊社ヴィンテージショップジャパン㈱、
メンテナンス担当:奥村孝
がシルボン紙について語ってみます。
カメラ・レンズはクリーニングをする事で
長い期間、良い綺麗な状態を保つことが出来ます。
特にレンズはホコリが付きやすく、傷は最大の敵です。
毎回、弊社のクリーニングコラムではおなじみの
シルボン紙ですが、
このクリーニングペーパーはどのような物なのかを
調べてみたくなりました。
こちらがシルボン紙です。
販売者 株式会社ニコンイメージングジャパン
商品情報は公式ホームページをご覧ください。
一見、ティッシュペーパーに見間違えるような気がしますが、
手にしてみると細かく透かしが入ってます。
寸法の長いほうを引っ張ってみると紙が千切れずに、
強度がある感じです。
短いほうは簡単に破れる感じです。
これは普通の紙ではないと、興味が沸いてきました。
すると商品の包装紙に
「クリーニング ワイパー“ダスパーⓇ”」とあり、
東京の小津産業株式会社の製品という事が分かりました。
小津産業㈱さんのホームページからカタログを見ることが出来ます。
小津産業株式会社のホームページの歴史・沿革を見ると
私も初めて知ったのですが、この小津産業㈱さんは
1653年(承応2年)今から369年前!!
江戸(東京)から始まった和紙問屋で、とても歴史ある会社です。
※小津産業㈱ 歴史・沿革より転載
この社歴を是非ご覧いただきたいと思います!
不織布では右に出るものが無い会社だと思います。
そこから生まれたのがこの“ダスパー”なんです。
小津産業株式会社は業務用に商品を納めている企業の為
一般には、株式会社ニコンイメージングジャパンからの
商品を購入する事になります。
(小津産業㈱から直接購入はできませんので、問い合わせなどしないようお願い致します。)
カメラ・レンズをクリーニングする際にティッシュペーパーではどうしても細かな紙の繊維が残ってしまいます。
クリーニングクロスなどの布ではレンズに傷をつける心配があります。
その為に出現したのが、この「シルボン紙(Nikon)」です。
カメラ・レンズには欠かせないクリーニングの必需品です。
私たちが取り扱っているヴィンテージカメラやレンズには特にきめ細かな作業ですので特に必要なのがこの「シルボン紙(Nikon)」です。
一つ気になっていたのが名称です。
包装紙には“ダスパー®”とあります。
しかし、商品名はシルボン紙。
このシルボン紙という名前の由来が気になり、
あらゆる方面で調べてみました。
図書館で調べてみたのが
こちらの辞書でした。
研究社 新和英大辞典 第5版 より引用
「シルボン紙 (商標)(写真)(レンズ拭き用)「Silbon paper」
次回は「シルボン紙とは?」と、実際のクリーニングする時の使用感などを書きます!
Part2をお楽しみに!
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ライター 奥村 孝