シルボン紙、商品名の由来はこうなのかな?
コラム
シルボン紙
カメラ・レンズクリーニングに必要不可欠である
「シルボン紙」
今回もシルボン紙について
今回も弊社ヴィンテージショップジャパン㈱、
メンテナンス担当:奥村孝
が書いていきます。
※ここからは、あくまでも自分での研究、調査になります。
まだ、シルボン紙について書いていなかった事
それは
「シルボン紙」 名前の由来です。
自分でウェブや書籍を調べてみましたが、全く
名前の由来が判りませんでした。
そして、ひらめきが!
もしかすると、シルボン ではなく
シル〇〇〇ボン〇〇〇のような文字の略語で
シルボンなのではないかと、そちらから調べてみました。
そうすると
Webである資料にたどり着きました。
繊維工学編集委員会
資料 「最近の特化合繊素材 (衣料用・家庭用)について
1993~1994年」より転載
この資料の二枚目、P50に
東洋紡「シルファイン・ボンロフト」 なる文字を発見しました。
この名前は登録商標のようです。
もしかして、この単語を略してシルボンなのではと思い、
また調べました。
「シルファイン・ボンロフト」はこの文献のナイロンフィラメントの
項目欄に出ていました。
ナイロンフィラメントとはナイロンの糸状の物であるようです。
そういえば
小津産業㈱さんの商品説明には
「レーヨン単糸」という文字がありました。
ナイロンとレーヨンとの違いは何だろう?
調べたところ、
ナイロンは合成繊維
レーヨンは再生繊維
詳細は省略しますが、
どちらも化学繊維の中で人工繊維になるようです。
「シルファイン」は人工繊維ということが分かりました。
次に「ボンロフト」なる文字を調べると
またWebで資料を発見しました。
資料名不明
最近における化学繊維の技術的動向 J-Stage より転載
この資料の8、9枚目 P303、P304に
化学繊維特性による加工の
カサ高加工糸の中で押込法という加工があり、
商標でBonloft(ボンロフト)なる文字を発見しました!
以上をまとめると、
シルファイン→人工繊維
ボンロフト→化学繊維の押込加工法
↓
シルファイン・ボンロフト
↓
略してシルボン
↓
一般的にシルボン紙
以上のような流れで
こう呼ばれるようになったのではないかと思いました。
あくまでも個人的な研究、調査になります。
自分で調べた「シルボン紙」の名前の由来は、
とてもいろいろな勉強になりました。
今後もどんどんシルボン紙を使っていきます!
弊社ヴィンテージショップジャパン㈱
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ライター 奧村 孝